「鍵が回らない」「抜けない」原因は?放置NGなトラブルと正しい対処法
目次
はじめに|毎日使う「鍵」、ちょっとした違和感を放置していませんか?
玄関ドアやエントランスの鍵は、私たちの生活の中で「使う頻度が最も高い防犯設備」と言っても過言ではありません。朝の出勤前、夜の帰宅時、外出時やゴミ出しのときなど、一日に何度も施錠・解錠を繰り返しているはずです。
そんな“毎日の動作”の中で、「最近、鍵が少し回りにくい」「鍵を抜くときに引っかかる」「カチャッという感触が鈍くなった」と感じたことはありませんか?これらはすべて、鍵やシリンダーが発している「不具合のサイン」です。
実際、多くのトラブルは突然起こるのではなく、少しずつ進行しています。内部のピンの摩耗や、ほこり・金属粉の蓄積によって、動きが悪くなっていくケースがほとんどです。つまり、「まだ開くから大丈夫」と放置してしまうと、ある日突然「鍵が回らない」「抜けない」「折れた」という深刻なトラブルに発展することも少なくありません。
また、無理に力を入れて回したり、家庭用の油を差して改善しようとした結果、かえって内部を傷めてしまうケースも非常に多いのが現実です。特に防犯性の高い鍵ほど、構造が繊細で、間違ったメンテナンスは取り返しのつかない故障につながります。
この記事では、「鍵が回らない」「抜けない」「動きが悪い」といった日常的なトラブルの原因と、自分でできる正しい対処法、そして早めに専門業者へ相談すべきケースについて解説します。ちょっとした違和感のうちに対処しておくことで、鍵の寿命を延ばし、安心・快適な暮らしを守ることができます。
よくある鍵の不具合・トラブル症状
鍵の不具合と一口に言っても、その症状や原因はさまざまです。ここでは、実際に多くの方が経験している代表的なトラブルを紹介します。ひとつでも思い当たる症状があれば、早めの点検をおすすめします。
1. 鍵が回りにくい・途中で止まる
最も多いトラブルがこれです。シリンダー内部のピンやタンブラーにホコリや金属粉がたまり、動きが悪くなっている可能性があります。経年劣化で摩耗している場合や、鍵穴に異物が混入しているケースもあります。力任せに回すと、鍵が中で折れてしまう危険もあります。
2. 鍵が抜けにくい・引っかかる
抜き差しに引っかかりを感じる場合、鍵の先端や溝の摩耗、あるいはピンの戻り不良が考えられます。無理に引き抜こうとすると、シリンダー内部のスプリングやピンを破損させるおそれがあり、結果的に交換が必要になることもあります。
3. 鍵が差し込みにくい・奥まで入らない
鍵穴内部にゴミや砂、鉄粉などの異物がたまっているか、ピンの動きが悪くなっている状態です。特に屋外で風雨にさらされる玄関ドアでは、埃が入り込みやすく、潤滑不足が進行しやすい傾向があります。
4. 鍵が空回りする・施錠できない
鍵を回しても手応えがなく「スカスカする」ような場合は、シリンダー内部や連動部(ラッチ・デッドボルト)との連結不良が疑われます。これは内部パーツの破損や、ドアとのかみ合わせのズレが原因となることが多く、修理や交換が必要なケースです。
5. 鍵が折れた・抜けなくなった
長年使用して摩耗した鍵は、金属疲労によりわずかな力でも折れてしまうことがあります。特に寒暖差や湿気が多い時期は、金属が膨張・収縮して動作が重くなりがちです。折れた鍵がシリンダー内に残ると、自力での取り出しは困難です。
6. 鍵穴がグラグラする・動く
鍵を差したときに鍵穴ごと動く場合、シリンダーを固定しているビスが緩んでいる、もしくは内部パーツの破損が考えられます。このまま使用を続けると、内部がさらに摩耗し、施錠そのものができなくなるおそれがあります。
これらのトラブルは、いずれも初期段階であれば簡単なメンテナンスで改善する場合があります。しかし、放置すればするほど、内部の劣化や変形が進み、最終的には「鍵交換」が必要になることも少なくありません。
次の章では、こうしたトラブルが起こる主な原因について詳しく見ていきましょう。
「鍵が回らない」「抜けない」主な原因とは?
鍵がスムーズに回らない、抜けにくいといった症状には、必ず原因があります。多くの場合は、内部の汚れや摩耗などの“小さな劣化”が積み重なった結果です。ここでは、代表的な原因を3つの観点から整理して紹介します。
1. 鍵やシリンダー内部の汚れ・異物
もっとも多い原因が、鍵穴内部に入り込んだホコリ・砂・金属粉などの異物です。玄関や勝手口など屋外に面したドアでは、風や雨により微細なゴミが内部にたまりやすく、ピンやスプリングの動作を妨げます。
内部でピンがスムーズに動かなくなると、鍵を挿しても奥まで入らなかったり、途中で引っかかるような感触になります。また、摩擦によって削れた金属粉が固着することで、鍵の回転が重くなるケースもあります。
2. 潤滑不足や不適切なメンテナンス
鍵穴の内部は、細かい金属部品で構成されています。長年の使用により潤滑が不足すると、摩擦が増して動作が重くなります。とくに冬場や乾燥期は、金属部品の動きが固くなりやすい傾向にあります。
また、間違った対応としてよくあるのが「油をさす」行為です。家庭用の潤滑油(例:クレ556など)を使用すると、一時的には軽く感じますが、時間が経つと油がホコリを吸着して内部がベタつき、逆に動作不良を悪化させてしまいます。
鍵穴には「鍵専用潤滑剤(シリコン系・粉末系)」があり、これを使うのが正しい方法です。
3. 鍵やドア本体の歪み・経年劣化
鍵のトラブルの原因は、必ずしも鍵そのものにあるとは限りません。ドアの蝶番(ちょうつがい)がゆるんでドアが傾いたり、受け金具(ストライク)の位置がズレることで、鍵のかみ合わせが変わり、スムーズに回らなくなることもあります。
また、鍵自体が長年の使用で摩耗・変形している場合、ピンとの噛み合わせが微妙にズレて動作が悪化します。とくに、スペアキーを頻繁に使っていると精度が低く、トラブルの原因になりやすい傾向があります。
4. 内部部品の破損・摩耗
ピンやスプリングなどの部品が破損・変形しているケースもあります。内部でパーツが正しく戻らないと、鍵を差してもピンが正しい高さにならず、解錠できません。これは専門的な分解・修理が必要で、個人での対応は難しい症状です。
5. 気温・湿度など環境要因
意外と見落とされがちなのが、温度や湿度の変化です。金属は膨張・収縮するため、夏や冬などの気温差によって、鍵穴の隙間が微妙に変化し、回りが悪くなることがあります。湿気の多い地域では、内部でサビが発生して動作が重くなることもあります。
このように、「鍵が回らない」「抜けない」といった不具合の裏には、物理的な汚れや潤滑不足、構造的な歪み、あるいは環境的な要因が複雑に絡み合っています。
軽い症状のうちに原因を見極めれば、修理や清掃だけで改善することも可能です。
次の章では、専門業者に依頼せず自分で安全に試せる応急処置を紹介します。
自分でできる!鍵の不具合を改善する応急処置
「鍵が回らない」「抜けにくい」などの軽度な不具合であれば、業者を呼ばなくても自分で改善できる場合があります。ここでは、安全かつ効果的に行える応急処置の方法を紹介します。
1. 鍵の清掃を行う
まずは、鍵本体に付着した汚れを落としましょう。鍵の溝部分には手垢やホコリ、金属粉などがたまりやすく、それが鍵穴の動きを妨げる原因になります。
- 柔らかい布やティッシュで全体を拭く
- 溝の部分は歯ブラシや爪楊枝などで軽く掃除する
- ウェットティッシュを使う場合は、完全に乾かしてから使用する
鍵の表面をきれいにしても改善しない場合は、次の手順を試してみましょう。
2. 鍵穴専用スプレーで潤滑する
鍵穴が重く感じるときは、潤滑不足が原因の可能性があります。ただし、使用するのは必ず「鍵穴専用スプレー」です。
一般的な潤滑油(クレ556など)を使うと、内部に油膜が残ってホコリを吸着し、かえって悪化することがあります。
おすすめは、シリコン系または粉末グラファイト系の潤滑剤です。スプレーを軽く1〜2回吹きかけ、数回鍵を出し入れして動きを確認しましょう。内部のピンがなめらかに動くようになれば改善のサインです。
3. 鍵穴の異物を取り除く
鍵が奥まで刺さらない、差し込みにくいときは、内部にゴミや砂が入り込んでいる可能性があります。
この場合は、エアダスターを使って内部のホコリを吹き飛ばすのが安全です。掃除機で軽く吸い取るのも効果的です。
ただし、ピンセットや針金などを使ってかき出そうとするのはNG。内部のピンやスプリングを傷めてしまうことがあります。
4. ドアの建て付けを確認する
鍵穴やシリンダーに問題がなくても、ドア自体の歪みで鍵が回りにくくなることがあります。
ドアを少し持ち上げたり押し引きしながら鍵を回してみて、動作が軽くなるようであれば、蝶番やストライク(受け金具)の位置がズレている可能性があります。
この場合は、蝶番のビスを締め直したり、ストライクの位置を調整することで改善することがあります。
5. スペアキーを試してみる
鍵本体が摩耗していると、ピンとの噛み合わせがずれて動作不良を起こします。
手元に合鍵(スペアキー)がある場合は、そちらを使ってみましょう。純正キーに近い精度のものなら、スムーズに回ることもあります。
6. 鍵穴に水分を入れない
汚れを流そうとしてスプレー洗浄液や水を入れるのは避けましょう。内部の金属部品が錆びて動かなくなるおそれがあります。
これらの方法で改善しない場合、または一時的に軽くなっても再発するようであれば、内部部品の摩耗や破損が進行している可能性があります。その場合は、早めに専門の鍵業者へ点検を依頼するのが確実です。
次の章では、こうしたトラブルの際に絶対にやってはいけないNG対応について解説します。
やってはいけないNG対応
鍵の動きが悪くなると、「とりあえず自分で直そう」と思う方も多いでしょう。しかし、間違った方法で対処してしまうと、症状が悪化したり、最悪の場合は鍵やドア全体を交換しなければならないこともあります。ここでは特に注意したいNG行為を紹介します。
1. 油(潤滑油)をさす
もっとも多い誤った対応がこれです。家庭用の潤滑油(例:クレ556、ミシン油など)を鍵穴に吹きかけると、内部の動きが一時的に軽くなることがあります。しかしこれは一時的な錯覚にすぎません。
油は時間が経つとホコリや金属粉を吸着し、粘着性の汚れを作り出します。その結果、内部のピンやスプリングが固着してさらに動かなくなることもあります。鍵穴には必ず「鍵専用潤滑剤(シリコン系・粉末グラファイト系)」を使用しましょう。
2. 力任せに回す・引き抜く
鍵が回らない、抜けないときに力を入れて無理に動かすのは非常に危険です。内部のピンやタンブラーが変形・破損し、鍵が途中で折れてしまうことがあります。鍵が中で折れると、シリンダー全体を分解しないと取り除けず、修理費用も高額になります。
また、抜けない鍵をペンチなどで引き抜こうとするのもNG。鍵穴や周囲の金属部分を傷つけ、再利用が難しくなるケースもあります。
3. 鍵を削る・叩く
「少し削ればスムーズに入るのでは?」と考える方もいますが、鍵の溝や段差は精密に設計されています。削ってしまうとピンとの高さが合わなくなり、開かなくなるどころか、鍵穴の内部を傷つけるおそれがあります。
また、ハンマーなどで叩く行為も絶対に避けましょう。振動で内部パーツがずれ、正常に動作しなくなることがあります。
4. 異物を突っ込む
爪楊枝や針金などで中のゴミをかき出そうとするのも危険です。鍵穴の内部は非常に繊細で、ピンやスプリングがわずかに変形するだけで正常に動かなくなります。異物除去は必ずエアダスターや掃除機などで行いましょう。
5. 洗浄スプレーや水を入れる
鍵穴に水や洗浄剤を吹き込むと、内部の金属部品が錆びて固着するおそれがあります。一度サビが発生すると、鍵穴ごと交換するしかありません。水分を使った清掃は厳禁です。
これらの行為は、一見「簡単な応急処置」に見えても、結果的にはシリンダーの寿命を縮め、修理費用を高くしてしまう原因になります。特に最近の鍵は防犯性が高い分、内部構造が複雑です。間違った処置で破損すると、メーカー純正部品でしか修理できない場合もあります。
もしも「少しでも不安」「自分では判断できない」と感じたときは、無理をせず専門の鍵業者に相談するのが安全です。
次の章では、実際に修理と交換の判断基準を紹介します。どこまでが“自力対応”で、どこからが“業者対応”なのかを見極めましょう。
修理か交換か?症状別の判断ポイント
鍵の不具合が発生したとき、「これは自分で直せるのか」「交換が必要なのか」と迷う方も多いでしょう。ここでは、症状ごとに判断の目安を紹介します。あくまで一般的な目安ですが、判断を誤ると悪化させてしまうこともあるため注意が必要です。
軽度の不具合(自分で対応可能)
- 鍵が少し重い・回りが渋い: 鍵穴専用スプレーを使用し、潤滑や清掃で改善するケースが多い。
- 鍵が差し込みにくい: エアダスターや掃除機で内部のホコリを除去。
- 鍵の表面が汚れている: 柔らかい布で拭き、汚れや金属粉を取り除く。
このような軽度の不具合であれば、DIYレベルで改善できる可能性があります。ただし、同じ症状が繰り返し起こる場合は、内部の摩耗が進行している可能性があります。
中程度の不具合(専門業者への相談を推奨)
- 鍵が途中で引っかかる・回すと異音がする: 内部ピンやスプリングの動きが悪くなっている可能性。
- ドアを押したり引いたりすると回る: ドアの建て付けやストライク位置のズレが原因。
- スペアキーではスムーズだが純正キーが重い: 鍵の摩耗・変形が進行している可能性。
この段階では無理に使用を続けず、専門業者に点検を依頼するのが安全です。内部の微妙なズレや劣化は、外からでは判断できません。
重度の不具合(交換が必要なケース)
- 鍵が回らない/途中で完全に止まる: 内部ピンが破損、またはシリンダーが変形している可能性。
- 鍵が中で折れた: 折れた鍵の除去が必要で、多くはシリンダー交換となる。
- 鍵穴がグラグラ動く: 固定金具が緩んでいる、もしくは破損している状態。
- 鍵を回しても施錠されない: ラッチやデッドボルトとの連動不良。
このような症状が出た場合、修理よりも交換のほうが確実です。無理に使い続けると、突然“開かない・閉まらない”状態になり、ドア全体の交換が必要になるリスクもあります。
交換を検討すべきサイン
以下のような状況に当てはまる場合は、早めの交換をおすすめします。
- 鍵を使い始めて5年以上経過している
- 一度でも鍵が抜けなくなったことがある
- ドアの立て付けが悪くなってきた
- 雨風にさらされる環境で使用している
- 鍵が古いディスクシリンダーなど防犯性の低いタイプ
特に古いシリンダー(MIWAのディスクシリンダーなど)は、ピッキング被害のリスクも高く、防犯性の面でも交換を検討する価値があります。
不具合の修理と同時に、防犯性能の高い鍵への交換を行えば、安全性と快適性の両方を改善できます。
次の章では、法人・集合住宅などでも頻発する「共用部・オフィスでの鍵トラブル」について解説します。
法人・マンション共用部で起きやすい鍵トラブル
鍵の不具合は、個人宅だけでなくオフィスや店舗、マンションなどの共用部でも頻繁に発生します。多くの人が同じ鍵やシリンダーを使用する環境では、摩耗や汚れの進行が早く、定期的な点検や交換が欠かせません。
1. エントランスオートロックが反応しない・開かない
マンションやオフィスビルで多いのが、オートロックの反応不良です。ICチップ付きのカードキーや非接触キーは、電子部品の経年劣化や配線トラブルによって信号が届かなくなることがあります。
特に、長年使用しているICキーでは内部チップの破損や電池切れ、センサー部分の汚れが原因で反応しなくなるケースが多く見られます。
2. 共用扉・通用口の鍵が回らない・抜けない
人の出入りが多い共用扉では、鍵穴の摩耗が進行しやすく、砂ぼこりや湿気によるサビも発生しやすい環境です。さらに、複数の人が力加減の異なる使い方をするため、内部構造に負担がかかりやすくなります。
鍵が抜けなくなったり、回した瞬間に中で折れてしまうと、緊急対応が必要になることもあります。
3. 管理用マスターキーの不具合
賃貸マンションやオフィスビルでは、管理会社やビルオーナーが持つマスターキーが機能しなくなるケースもあります。長期間使われていないマスターキーは、鍵穴の仕様変更や内部の変形で回らなくなることがあります。
入居者対応や緊急時に備えるためにも、定期的にマスターキーが問題なく使用できるか確認しておくことが重要です。
4. 事務所や店舗の裏口の鍵が硬い・閉まりにくい
人通りの少ない裏口や非常口などは、普段あまり使わないため、気づかないうちにサビや汚れがたまっています。
「いざというときに鍵が回らない」「扉が閉まらない」というトラブルが発生しやすい場所です。
防犯の観点からも、こうした“死角の扉”のメンテナンスを怠らないことが大切です。
5. 工場・倉庫の大型シャッター錠や南京錠の固着
屋外のシャッター錠や南京錠は、雨風や粉塵にさらされるため、サビ・腐食が進みやすい環境です。内部が固着して鍵が入らない、回らない、折れたなどの相談も多く寄せられます。
特に海沿いの地域では塩害によって金属が劣化しやすく、定期交換が推奨されます。
6. セキュリティ上のリスクも見逃せない
共用部や社内の鍵トラブルを「開けば問題ない」と軽視すると、防犯リスクが生じます。動作不良のある鍵は完全に施錠できていない可能性があり、空き巣や内部トラブルにつながることもあります。
鍵は単なる“開け閉めの道具”ではなく、企業や建物全体の安全を守る設備のひとつ。日常的な点検・清掃・交換サイクルを管理ルールとして組み込むことが重要です。
次の章では、こうしたトラブルを未然に防ぎ、確実に防犯レベルを上げるための点検・メンテナンスと防犯対策の考え方について紹介します。
防犯のためにも「不具合」は早めに点検を
「少し回りが重い」「抜けにくいけど使えるから大丈夫」――そんな小さな違和感を放置していませんか?
鍵の不具合は、単なる使い勝手の問題ではなく、防犯上のリスクサインであることも多いのです。
たとえば、鍵穴の内部ピンが摩耗している状態は、外部からのピッキング攻撃に対しても耐性が弱まっていることを意味します。
また、シリンダーの固定が緩んでいると、バールなどでこじ開けられやすくなるなど、「壊されやすい鍵」になってしまうこともあります。
1. 不具合は「経年劣化」だけが原因ではない
鍵の動作不良は、年数だけでなく、使用環境にも大きく影響されます。雨風やホコリ、塩害、寒暖差などによって金属が劣化し、内部の潤滑が失われていきます。
屋外の玄関ドアや勝手口、裏口など、外気にさらされる箇所ほど劣化の進行が早く、気づかないうちに内部パーツが固着していることもあります。
また、入居者の入れ替わりが多い賃貸物件や、社員の出入りが多いオフィスなどでは、鍵の摩耗も早く進行します。
「まだ壊れていない」段階で点検・交換を行うことで、結果的に修理コストを抑えることにもつながります。
2. 点検のタイミングとチェック項目
以下のような状態が見られたら、点検や交換のサインです。
- 鍵を回すときに引っかかる感触がある
- 鍵を抜くときに引っ張らないと抜けない
- 鍵を回したときに「カチャッ」という感触が弱くなった
- ドアを押したり引いたりするとしか回らない
- 鍵穴が動く・グラつく
- 鍵の見た目が摩耗・変形している
こうした兆候がある場合、まずは専用スプレーなどで軽いメンテナンスを行い、それでも改善しない場合は専門業者に依頼するのが安心です。特に築10年以上の住宅では、シリンダーの内部パーツも寿命を迎えている可能性があります。
3. 防犯性の高い鍵への交換も検討を
鍵の不具合をきっかけに、防犯性能の見直しを行うのも有効です。古いディスクシリンダーや片側刻みキーなどは、現在ではピッキング耐性が低く、空き巣から狙われやすい鍵の一つです。
最新のロータリーシリンダーやディンプルキー、スマートロックなどに交換すれば、操作性の改善と防犯性の向上を同時に実現できます。
警察庁も推奨している「1ドア2ロック(補助錠設置)」も合わせて検討することで、侵入リスクを大幅に減らすことができます。
日常の小さな違和感を見逃さず、定期的なメンテナンスと点検を習慣化することが、結果的に「安心して暮らせる住まい」を守る第一歩になります。
次の章では、実際に鍵の点検や修理を依頼する際に頼りになるレスキューサービス24の対応内容について紹介します。
レスキューサービス24では鍵の不具合修理・点検にも対応
鍵の不具合や故障は、突然起こることが多いものです。「回らない」「抜けない」「鍵が折れた」といったトラブルに遭遇すると、日常生活にも大きな支障をきたします。そんなときは、地域密着の鍵専門業者「レスキューサービス24」にお任せください。
1. 経験豊富なスタッフが現場で原因を特定
鍵の不具合といっても、原因はシリンダー内部の摩耗・ドアの建て付け・潤滑不良など多岐にわたります。レスキューサービス24では、現場に到着後すぐに状況を確認し、その場で原因を診断・説明。必要な修理・調整・交換をスピーディーに行います。
「鍵を壊さずに開ける」ことを前提に、鍵穴・シリンダー・ドア全体を丁寧にチェックします。無理に破壊せず、最小限の作業で問題を解決することを心がけています。
2. 多様な鍵トラブルに対応
一般的な住宅用の鍵はもちろん、マンションやオフィス、店舗、工場などの業務用扉にも対応しています。
- 鍵が回らない/抜けない/空回りする
- 鍵が折れた・中に残ってしまった
- 鍵穴の清掃・メンテナンス
- 鍵の動作不良(潤滑・ピン・スプリング不具合)
- ドアの立て付け・ストライク調整
- シリンダー交換・防犯性の高い鍵への取替
MIWA(美和ロック)、GOAL、SHOWA、ALPHAなど主要メーカーのシリンダーにも対応しており、部品在庫や代替品の手配も迅速に行えます。
3. 千葉県内全域を中心にスピード対応
レスキューサービス24は、千葉県を中心に地域密着で出張対応しています。
「朝出かけようとしたら鍵が回らない」「帰宅時に鍵が抜けない」といった緊急トラブルにも、最短即日で駆けつけます。
地域を熟知したスタッフが対応するため、土地勘を活かして迅速に現場へ到着できるのも強みです。
4. 修理・点検だけでなく防犯相談も可能
単なる修理対応だけでなく、防犯性を高めるための鍵交換や補助錠設置などの提案も行っています。
「古い鍵だから不安」「ピッキング対策をしたい」「賃貸物件で安全性を上げたい」といったご相談も歓迎です。
お客様の生活環境や建物の構造に合わせて、最適な防犯プランをご案内します。
5. 見積・相談は無料、安心の明朗価格
作業前に必ずお見積りをご提示し、料金にご納得いただいてから作業を行います。追加料金の発生や、不要な部品交換の押し付けは一切ありません。
「鍵が回りにくい」「抜けにくい」といった初期症状でもお気軽にご相談ください。早めに対応することで、交換費用を抑えられるケースも多くあります。
レスキューサービス24では、住宅・事務所・店舗・賃貸物件オーナー様まで幅広いニーズに対応可能です。
鍵の違和感を感じたら、放置せずにプロの点検を受けてみてください。
次の章では、この記事の内容を振り返りつつ、鍵トラブルを未然に防ぐためのまとめをお伝えします。
まとめ|「少し動きが悪いな」と感じたら、それが交換のサイン
鍵の不具合は、ある日突然起こるわけではありません。多くの場合は、毎日の使用による摩耗や汚れ、潤滑不足などが少しずつ積み重なって生じています。
「最近、鍵が回りにくい」「抜けにくい」「動きが重い」と感じたときこそ、トラブルの前兆を見逃さないようにすることが大切です。
軽度の不具合であれば、専用スプレーや清掃といった簡単なメンテナンスで改善することもあります。
しかし、無理に力を入れたり、油をさしたりといった誤った対応をすると、かえって内部を傷めてしまい、結果的に修理や交換が必要になるケースも少なくありません。
鍵は“家の安全”を守る最前線にある防犯設備です。
わずかな違和感を放置することは、防犯性の低下にもつながります。特に古いタイプのシリンダー(ディスクシリンダーなど)をお使いの場合は、防犯性の高い最新型への交換を検討する良いタイミングです。
「まだ使えるから」「とりあえず回るから」と先延ばしにせず、違和感を感じた段階で点検・交換を行うことで、故障を未然に防ぎ、長く安心して使うことができます。
レスキューサービス24では、鍵の動作不良や修理・交換だけでなく、防犯性の高い鍵への切り替え相談にも対応しています。
「鍵が回らない」「抜けない」「動きが重い」など、どんな小さな不具合でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
毎日使う鍵だからこそ、日常の点検と早めの対応が、あなたの家と家族を守る第一歩です。