防犯のプロが教える!勝手口ドアの弱点と今すぐできる防犯対策
はじめに|“勝手口”は空き巣が最も狙いやすい場所のひとつ
あなたの家にも「勝手口ドア」はありますか?
キッチンの裏口や庭への出入り口として便利な勝手口。しかし、防犯の観点から見ると、実は空き巣が最も好む侵入口のひとつでもあります。
その理由は明確です。
多くの勝手口は、人目につきにくい位置にあり、周囲から見えない“死角”になっています。
玄関ドアには防犯性の高い鍵やドアチェーンが付いていても、勝手口は「たまにしか使わない」「古いままだから」と後回しにされがちです。
実際、警察庁のデータでも、侵入窃盗の多くが裏口や窓など“目立たない場所”から発生しています。
特に、調理場や洗濯機の裏などに設けられた勝手口は、近隣の視線から隠れやすく、侵入犯にとって絶好のターゲットです。
また、築年数が10年以上の住宅では、いまだに防犯性能の低いドアや鍵が使われていることも珍しくありません。
「玄関は最新式だけど、勝手口は昔のまま」というケースは非常に多く、そこが空き巣の侵入経路になってしまうのです。
本記事では、防犯のプロの視点から勝手口ドアの弱点と、今すぐできる防犯対策を解説します。
鍵の交換や補助錠の設置はもちろん、ドア構造や照明・防犯カメラの工夫など、実践的なポイントをまとめました。
“使っていないから大丈夫”ではなく、“使っていないからこそ危ない”――。
この記事をきっかけに、あなたの家の勝手口防犯を見直してみましょう。
勝手口が狙われる理由とは?
玄関よりも裏側にある勝手口。
住む人にとっては「ゴミ出し」「庭作業」「裏の駐車場への出入り」などに便利な場所ですが、空き巣にとっては“人目につかず侵入しやすいポイント”として狙われやすい場所でもあります。
1. 通行人や近隣から見えにくい「死角」にある
勝手口は建物の裏側や横に設けられることが多く、道路からの視線が届きにくい構造になっています。
さらに、塀やフェンス、植木などで囲まれていると、不審者がいても気づかれにくいという特徴があります。
侵入犯は「誰にも見られずに作業できる場所」を好むため、勝手口はまさに理想的な侵入口となってしまうのです。
2. 鍵の構造が古く、防犯性が低いままの住宅が多い
築10年以上の住宅では、ディスクシリンダーなど旧式の鍵がそのまま使われているケースが少なくありません。
これらの鍵はピッキングやサムターン回しなどの手口に弱く、わずか数十秒で開けられてしまう危険性があります。
また、勝手口ドアには補助錠が付いていないことも多く、“1ドア1ロック”しかないのもリスク要因のひとつです。
3. 使用頻度が低く、鍵の締め忘れ・老朽化が多い
「ほとんど使わないから」「内側から閉めてあるから大丈夫」と思い込み、施錠が不十分なままになっているケースもあります。
また、鍵穴の汚れやサビによって施錠が甘くなっていることも多く、侵入者にとっては容易なターゲットです。
4. 防犯意識が低く、対策が後回しになりやすい
多くの家庭では、防犯対策の中心は玄関ドアや窓です。
勝手口は「裏口」「非常口」という意識が強く、つい後回しにされがち。
その油断が、侵入者にとっては“チャンス”となります。
5. 侵入後、逃げ道としても使いやすい
勝手口は侵入口だけでなく、逃走経路としても利用されることがあります。
人目につかない場所にあるため、侵入後に荷物を運び出したり、音を立てても気づかれにくいのです。
つまり、勝手口は「侵入しやすく」「見つかりにくく」「逃げやすい」――この三拍子が揃った“狙われやすいドア”なのです。
次章では、こうした被害を防ぐためにまず理解しておきたい勝手口ドアの構造的な弱点について解説します。
勝手口ドアの“構造的な弱点”を理解しよう
空き巣が勝手口を狙うのは、立地や位置関係だけでなく、ドアそのものの構造に弱点があるためです。
多くの勝手口ドアは、採光や通風を重視して作られており、防犯性よりも利便性を優先して設計されています。
ここでは、代表的な勝手口ドアの弱点を5つのポイントに分けて解説します。
1. ガラス面が多く、破られやすい構造
勝手口ドアの多くは、キッチンなどの採光を目的としてガラス付きのドアが採用されています。
しかしこの構造こそが侵入犯にとって最大のチャンス。
ガラスを割られることで、内側のサムターン(つまみ)を回され、簡単に解錠されてしまうのです。
しかも、曇りガラスや格子付きタイプであっても、短時間で割られてしまうケースが多く、防犯ガラスでなければ安心とは言えません。
2. サムターン(内側のつまみ)が外から操作できる
ドアの内側にあるサムターンは、通常は内側からしか操作できません。
しかし、ドアの隙間や郵便受けから特殊工具を差し込み、外から回して解錠する“サムターン回し”という手口が存在します。
勝手口は玄関に比べて構造がシンプルなものが多く、サムターン回し対策がされていない場合、数十秒で開けられてしまうこともあります。
3. 補助錠(2つ目の鍵)がない
玄関ドアは「1ドア2ロック」が一般的になりつつありますが、勝手口は未だに1ロックのみという住宅が多数あります。
鍵が1つしかないと、侵入に要する時間が短く、犯行のリスクが低いと判断されやすくなります。
補助錠がない=突破されやすい――という意識を持ち、早めの対策が必要です。
4. 鍵の種類が古く、防犯性能が低い
築年数が古い家では、ピッキングに弱いディスクシリンダーがそのまま使われていることがあります。
このタイプは、鍵穴の構造が単純で、ピックツールで容易に開けられてしまう危険性があります。
現在主流のディンプルキーやロータリーシリンダーなどに比べると、防犯性能は大きく劣ります。
5. ドア枠や蝶番(ちょうつがい)が外側にある
古いタイプの勝手口ドアでは、蝶番やドアピンが屋外側に露出している構造も少なくありません。
この場合、工具でピンを抜かれるだけでドア自体を外されてしまう危険があります。
最近のドアでは外開きでもピンが抜けない構造になっていますが、10年以上前のドアは要注意です。
このように、勝手口ドアには「ガラス」「鍵」「構造」の3要素で防犯上の弱点が存在します。
一見問題がなさそうでも、空き巣にとっては“侵入しやすい構造”が揃っているのです。
次章では、こうしたリスクを防ぐために今日から実践できる具体的な防犯対策を紹介します。
今すぐできる!勝手口の防犯対策10選
勝手口の防犯対策は、「侵入を諦めさせること」が最も重要です。
空き巣は、侵入に5分以上かかると7割が犯行を断念するといわれています。
ここでは、今日から取り入れられる実践的な防犯対策を10項目にまとめました。
1. 防犯性の高いディンプルキーへの交換
旧型のディスクシリンダー鍵はピッキングに非常に弱く、空き巣の“定番ターゲット”です。
複雑な構造を持つディンプルキーやロータリーシリンダーに交換することで、防犯性が格段に向上します。
特にMIWAやGOALなどのメーカー製品は耐久性も高く、鍵登録制度により合鍵複製も制限できます。
2. 補助錠(ワンドア・ツーロック)を取り付ける
鍵が1つしかない勝手口には、必ず補助錠の設置を検討しましょう。
ドア上部または下部にもう1つ鍵を追加することで、犯行時間を延ばし、侵入を断念させる効果があります。
最近では穴あけ不要で取り付けできるタイプもあり、賃貸住宅でも対応可能です。
3. サムターン回し防止カバーを設置
外から工具を差し込んでサムターンを回す「サムターン回し」を防ぐために、専用カバーを取り付けましょう。
簡易タイプならホームセンターでも入手可能で、工具不要で設置できます。
頻繁に使うドアこそ、こうしたワンアイテムでリスクを大幅に減らせます。
4. 防犯ガラスまたは防犯フィルムの施工
ガラス破り対策としては、防犯ガラスへの交換または防犯フィルムの貼り付けが効果的です。
厚手の多層フィルムはハンマーでも簡単に割れず、侵入までの時間を大幅に稼げます。
補助錠との併用で、より高い防犯効果が期待できます。
5. 面格子・ルーバーを強化する
勝手口に窓がある場合、面格子の補強も忘れずに。
古いアルミ製や細い格子は簡単に外されるため、ステンレス製や防犯仕様のものに交換しましょう。
目隠しルーバーも「中は見せず・外は見える」タイプを選ぶと防犯性が高まります。
6. ドアクローザーを設置し、自動施錠化する
「閉め忘れ」防止には、ドアクローザー(自動閉鎖装置)の設置が有効です。
ドアを開けても自然に閉まる構造で、うっかり施錠し忘れるリスクを軽減。
オプションで自動施錠機能付きタイプを選べば、閉めた瞬間にロックがかかります。
7. 防犯センサーライトを設置
「人が近づくと光る」防犯ライトは、心理的に大きな効果を発揮します。
人感センサー式のLEDライトなら省エネで長寿命。
侵入者が光に反応した瞬間、強い威圧感を与えるため、“狙われにくい家”になります。
8. 防犯カメラ・録画機能付きインターホンを導入
防犯カメラは、単に“記録する”だけでなく、“抑止効果”が非常に高い設備です。
最近はWi-Fi対応の小型カメラも多く、スマホでリアルタイム映像を確認できるモデルもあります。
映像が残ることで、万が一のときの証拠保全にも役立ちます。
9. 勝手口まわりの環境を見直す
防犯は設備だけでなく、周囲の環境づくりも大切です。
雑草や不要な物置があると、侵入者の隠れ場所になります。
照明を増やす、フェンスの陰をなくすなど、「見られる環境」を整えましょう。
10. 定期的に鍵とドアのメンテナンスを行う
鍵穴のゴミ・サビ・歪みは、施錠不良や隙間の原因になります。
少しでも「回りづらい」「抜けにくい」と感じたら、早めに点検・交換を行いましょう。
プロの鍵業者に依頼すれば、鍵の調整だけでなく、ドア全体の防犯性能を診断してもらうことも可能です。
これらの対策は単体でも効果がありますが、複数を組み合わせることで防犯効果が相乗的にアップします。
次章では、特に注意すべき「古い勝手口ドアの危険性」について解説します。
築年数が古い家こそ見直したい!古い勝手口ドアの危険性
「うちは築20年以上だけど、鍵もドアもまだ使えるし問題ない」――そう思っていませんか?
しかし、防犯の観点から見ると、古い勝手口ドアほど危険です。
壊れていなくても、構造そのものが“時代遅れ”になっているケースが多くあります。
1. 鍵の規格が古く、防犯性能が極めて低い
2000年代初期までに建てられた住宅では、ディスクシリンダーやピンシリンダーなど旧式の鍵が標準的に使われていました。
これらはピッキング工具でわずか数十秒で解錠されることもあり、防犯性は現在の基準から見ると非常に低いものです。
また、メーカーによってはすでに製造終了しているシリンダーも多く、交換部品の入手が困難になっています。
鍵穴の動きが重い・抜けにくいと感じる場合は、シリンダー内部の摩耗が進んでいる可能性もあります。
2. ガラス破りに弱い構造が多い
昔の勝手口ドアは「採光性」「通風性」を重視しており、大きなガラス面が使われているタイプが主流でした。
しかし、現在のような防犯ガラスや合わせガラスではなく、薄い単板ガラスのため、ハンマー1本で簡単に割られてしまう危険があります。
ガラスが割れると、内側のサムターン(つまみ)を回して侵入される「ガラス破り被害」が多発。
この構造を放置したままでは、補助錠を付けても十分な防犯効果が得られません。
3. ドア枠や蝶番が劣化している
アルミやスチール製の勝手口ドアは、長年の使用で枠の歪み・腐食・ビスの緩みが発生します。
その結果、ドアと枠の間に隙間ができ、バールなどの工具を差し込まれやすくなります。
さらに、外開き構造で蝶番(ちょうつがい)が外側にあるタイプでは、ピンを抜かれてドアごと外される危険性も。
こうした構造的な弱点は、鍵の交換だけでは解決できません。
4. 断熱性・気密性も低く、防犯リフォームのチャンス
古い勝手口ドアは、防犯面だけでなく、断熱性や気密性の面でも時代遅れです。
冬場の冷気や夏場の熱気が入りやすく、冷暖房効率にも影響します。
このため、ドア交換は防犯強化と省エネ改善の両方を兼ねたリフォームとして非常に有効です。
5. 防犯建物部品(CPマーク)付きドアへの交換がおすすめ
現在は、警察庁が推奨する「防犯建物部品(CPマーク)」が付いた製品が普及しています。
このCP認定ドアは、バールこじ開け・ピッキング・ガラス破りなど、複数の手口に耐えられるよう設計されており、空き巣に狙われにくい家づくりに効果的です。
勝手口リフォームの際は、CPマーク付きドア+ディンプルキー+補助錠を組み合わせることで、現行の防犯基準を満たすことができます。
古いドアを「まだ使えるから」と放置しておくと、侵入被害だけでなく、ドア全体の交換費用が後に高額になるケースも少なくありません。
10年以上使用している勝手口ドアは、鍵とドアの両面から点検・見直しを行うことをおすすめします。
次章では、防犯設備に加えて「見られる環境づくり」がどれほど重要かを解説します。
防犯グッズだけでは不十分?“人目に触れる工夫”も重要
防犯対策というと、「鍵を強化する」「防犯カメラをつける」といった“設備面”ばかりに目がいきがちです。
しかし実際のところ、空き巣を防ぐうえで最も効果的なのは、「見られるリスクがある」と思わせる環境づくりです。
犯罪者は、侵入に時間がかかる家だけでなく、人目につきやすい家を避ける傾向があります。
つまり、防犯の本質は「守る」だけでなく、「見せる」ことにもあるのです。
1. センサーライトで「見られている」と感じさせる
勝手口まわりには、必ず人感センサー付きの防犯ライトを設置しましょう。
人が近づいた瞬間に光が当たるだけで、侵入者は「誰かに気づかれた」と感じて退散することが多いです。
最近ではソーラー式のタイプもあり、電源工事が不要で手軽に設置できます。
夜間の勝手口を明るく照らすことで、家族にとっても安心感が増します。
2. 防犯カメラやダミーカメラで心理的な抑止効果を
防犯カメラは、侵入者にとって最も嫌がられる設備のひとつです。
実際に映像を記録できるタイプが理想ですが、ダミーカメラでも十分な抑止効果があります。
重要なのは「監視されている」という印象を与えることです。
防犯ステッカーをカメラ近くに貼っておくだけでも、侵入をためらわせる効果があります。
3. 勝手口まわりの整理整頓で“隠れる場所”をなくす
物置、植木鉢、段ボールなど、勝手口のまわりに物が多いと、それだけ侵入者が身を隠せるスペースが増えます。
日中の家事動線として便利な場所こそ、常に整理しておくことが重要です。
「見えない=狙われる」と考え、勝手口のまわりは常に見通しのよい状態に保ちましょう。
4. 防犯ステッカー・警備会社のシールも効果的
たとえ警備会社に加入していなくても、「セキュリティ作動中」などの防犯ステッカーを貼っておくのも効果的です。
空き巣はリスクを避ける傾向があるため、「この家は防犯意識が高い」と感じた時点で狙いを変えます。
5. ご近所との“見守りの目”を活かす
地域での見守り活動や、近隣とのコミュニケーションも立派な防犯対策です。
「最近、不審な人を見かけたら声をかける」「不在時に気づいたことを共有する」といった関係づくりが、犯罪を寄せつけない地域の雰囲気を作ります。
防犯のプロの間でも、「見られる」「気づかれる」ことの重要性は広く認知されています。
どれだけ強固な鍵をつけても、周囲から見えない場所であればリスクは残ります。
物理的な対策+環境的な対策を組み合わせることが、勝手口防犯の理想的な形です。
次章では、防犯設備を設置する際に使える補助金・助成金の情報を紹介します。
防犯補助金・助成金を活用してお得に対策しよう
「防犯対策をしたいけど、費用がかかりそうで迷っている…」という方も多いのではないでしょうか。
実は、国や自治体ではこうした市民の安全意識の高まりを受け、防犯設備の導入を支援する補助金・助成金制度を数多く実施しています。
1. 補助金・助成金の対象になる防犯設備
多くの自治体では、以下のような防犯設備が対象となっています。
- 防犯カメラの設置(屋外・屋内問わず)
- センサーライト・人感照明の設置
- 防犯フィルム・防犯ガラスの施工
- 補助錠(ワンドア・ツーロック)や電子錠の導入
- CPマーク付き(防犯建物部品)ドアや鍵の交換
とくに「防犯ガラス」や「補助錠」のような住宅の防犯強化は、個人住宅でも対象になりやすい傾向にあります。
店舗やオフィス、アパートの共用部など、事業者向けの制度もあります。
2. 自治体ごとに異なる申請条件と補助率
補助金は全国一律ではなく、各自治体ごとに条件や金額が異なります。
例えば、千葉県四街道市では「防犯設備設置費補助金」として、費用の一部(上限2万円程度)を補助しています。
同様の制度は多くの市町村で実施されており、条件として次のようなケースが一般的です。
- 市内在住・在勤であること
- 補助対象の設備を新たに設置・交換すること
- 見積書や領収書の提出が必要
- 設置前の写真と設置後の写真の提出
申請は年度ごとに受付期間があり、予算上限に達すると締め切られるため、早めの申請が重要です。
3. 補助金情報の調べ方
お住まいの地域で使える補助金を探すには、次の方法が有効です。
- 自治体の公式ホームページ(「防犯 補助金」などで検索)
- 防犯協会・商工会議所などの案内ページ
- 鍵や防犯設備の専門業者への相談
とくに防犯業者は最新の地域情報を把握していることが多く、申請対象になる設備を提案してもらえるケースもあります。
4. 申請時の注意点
防犯補助金を申請する際は、以下の点に注意しましょう。
- 購入・設置前に申請が必要な自治体が多い
- DIYでの取り付けは対象外の場合がある
- メーカー指定や認定業者施工が条件になることも
「後から申請しよう」と思っても対象外になってしまうケースもあるため、設置前に必ず確認しておくことが大切です。
5. レスキューサービス24なら、補助金活用のサポートも可能
レスキューサービス24では、防犯設備の設置だけでなく、補助金・助成金を利用した施工提案も行っています。
「どんな設備が対象になるのか分からない」「申請書類の準備が不安」という方でも、実績豊富なスタッフがサポートいたします。
防犯対策を“お得に・効率的に”進めるなら、まずはお気軽にご相談ください。
次章では、こうした防犯対策をまとめて任せられるレスキューサービス24の対応内容をご紹介します。
プロに相談するメリット|現場調査で分かる“見落としポイント”
「勝手口の鍵は交換したし、防犯ライトもつけた。もう安心!」——そう思っていても、実は見落としているポイントが少なくありません。
防犯のプロが現場調査を行うと、住人では気づかない“侵入の隙”が見えてくるものです。
1. 実際の環境で見ないと分からない「死角」
防犯対策は、カタログやネットの情報だけでは判断できません。
現場を確認すると、カメラやライトの死角・周囲の視線・地形といった要素が関係していることが多いのです。
たとえば、植木や塀が高すぎて勝手口が外から完全に見えない、夜間に照明が届かないなど、設置環境によって防犯効果が半減してしまうケースもあります。
2. ドアや鍵の「摩耗」や「歪み」は見た目では分からない
長年使用しているドアやシリンダーは、金属の歪みや内部摩耗が進んでいることがあります。
鍵の回りが重い・引っかかるといった症状は、内部ピンの変形や潤滑不良のサインかもしれません。
プロの鍵業者であれば、特殊工具を使って内部状態を確認し、交換が必要か、修理で済むかを適切に判断できます。
3. 建物全体の“防犯バランス”をチェックできる
玄関だけ対策しても、勝手口や窓が無防備なままでは意味がありません。
現場調査では、家全体の構造を見ながら侵入ルートになりやすい箇所を総合的に診断します。
また、最新の防犯製品との相性(取付可否・対応規格など)も確認できるため、無駄な出費を防げるのもメリットです。
4. 地域の犯罪傾向や事例を踏まえた提案が受けられる
防犯のプロは、地域ごとの空き巣・侵入被害の傾向を熟知しています。
たとえば「人目の少ない裏路地沿いの家はガラス破りが多い」「新興住宅地では合鍵被害が増えている」など、地域特性に基づいた対策提案が可能です。
こうした知識は、個人で調べるだけではなかなか得られない実務的な情報です。
5. 専門業者に相談することで“安心感”が違う
DIYや自己判断での対策は、どうしても「本当にこれで大丈夫?」という不安が残ります。
防犯の専門業者に相談すれば、現場の状況に合わせて最適な設備と工事内容を提案してもらえるため、確実な安心と効果を得られます。
レスキューサービス24では、経験豊富なスタッフが現地調査を行い、勝手口の構造・鍵の種類・周囲の環境まで総合的に診断。
必要に応じて、防犯設備の導入や鍵交換をその場でご案内することも可能です。
「とりあえず相談してみたい」「うちの勝手口も見てもらいたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
次章では、レスキューサービス24の具体的な防犯サポート内容をご紹介します。
レスキューサービス24が行う勝手口ドアの防犯対策
レスキューサービス24では、戸建て住宅・アパート・店舗などの現場に応じて、勝手口ドア専用の防犯対策をトータルで行っています。
「鍵を強化したい」「古いドアを見直したい」「防犯カメラも一緒に設置したい」など、お客様の状況に合わせて最適なプランをご提案します。
1. 鍵の交換・補助錠の取付
空き巣の侵入を最も確実に防ぐのは鍵の防犯性を高めることです。
ピッキングやサムターン回しに強いディンプルキー、ワンドア・ツーロック化による補助錠の追加など、住宅の構造や既存シリンダーの種類に合わせた施工を行います。
また、MIWAやGOALなど主要メーカーのシリンダー交換にも対応。
「鍵が古くて型番が分からない」という場合も、現場で確認・即日対応が可能です。
2. 防犯ガラス・防犯フィルムの設置
勝手口の小窓やガラス部分は、空き巣にとって最も狙いやすい侵入ポイントです。
ガラス破りを防ぐため、防犯性能の高い複層ガラスやCPマーク付きの防犯フィルムを施工します。
既存のドアガラスにも後付けで対応可能です。
3. センサーライト・防犯カメラの取付
夜間の侵入を防ぐには、「見られている」と感じさせる環境づくりが効果的です。
人感センサー付きライトや、録画機能付きの防犯カメラを設置することで、心理的にも犯罪を抑止します。
住宅街の静かな通りや裏口側でも、照明とカメラの位置を工夫することで高い防犯効果が得られます。
4. ドアの交換・建付け調整
古い勝手口ドアの場合、ドア本体や枠の歪みにより、鍵の施錠が不十分になっているケースもあります。
レスキューサービス24では、ドアクローザーや蝶番、ラッチ部分の調整・交換など、扉の動作全体を含めた防犯メンテナンスも行っています。
必要に応じて、断熱・採光・通風タイプの最新防犯ドアへの交換も可能です。
5. 現地調査から施工・アフターフォローまで一貫対応
レスキューサービス24では、見積・出張費無料で現地調査を行い、その場で施工内容と費用を丁寧にご説明します。
施工後のアフターフォローや鍵のトラブル対応も一貫して行うため、初めての方でも安心してご依頼いただけます。
また、防犯補助金を活用した施工にも対応しており、自治体の条件に合った設備提案や申請サポートも可能です。
6. 24時間・365日対応の安心サポート体制
「夜中に鍵が壊れた」「帰宅時に開かなくなった」といった急なトラブルにも、レスキューサービス24は年中無休・即日対応。
地域密着のネットワークを活かし、最寄りのスタッフが迅速に駆けつけます。
勝手口は、防犯意識の高さが「空き巣に狙われにくい家」をつくります。
「まだ何も起きていない今」だからこそ、早めの見直しと対策が重要です。
鍵交換・補助錠取付・防犯カメラ設置など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
次章では、この記事の内容を振り返りながら、勝手口の防犯対策を進めるうえで押さえておきたいポイントをまとめます。
まとめ|“見えない場所”こそ、空き巣に狙われやすい
勝手口ドアは、「玄関ではないから大丈夫」「裏側だから見えない」と油断されやすい場所です。
しかし、その“見えない”ということこそが、空き巣にとって最も狙いやすい条件でもあります。
築年数が経過した住宅や、使用頻度の少ない勝手口では、鍵やドアの老朽化が進んでいることも少なくありません。
ほんの小さな隙間やガラス部分の弱点を突かれることで、簡単に侵入を許してしまうケースも実際に起きています。
だからこそ今、「鍵交換」「補助錠の追加」「防犯カメラの設置」「センサーライトの導入」など、できることから見直すことが大切です。
費用が気になる場合は、防犯補助金や助成金を活用する方法もあります。
そして、自己判断ではなく、現場を確認できる防犯の専門業者に相談することで、より確実で効果的な対策が可能になります。
「鍵の動きが悪い」「ドアが古い」「夜間の裏口が暗い」といった気になる点があれば、それが対策を始めるサインです。
レスキューサービス24では、勝手口をはじめとする住宅全体の防犯をトータルでサポート。
鍵の交換・補助錠の取付・防犯ガラスやカメラの設置など、ご家庭の状況に合わせた提案を行っています。
“何も起きていない今こそ、防犯を見直すチャンス”。
空き巣に「この家はやめておこう」と思わせる環境づくりを、ぜひ今日から始めてみてください。